戦う女性戦士 ベトナム少数民族の伝説
ベトナムは54の民族がいる多民族国家です。
家族制度もすごく違っていて、女系の末子相続から男系の長子相続まで
本当にいろいろあってすごくおもしろいです。
「ランビアンの事跡」という本はベトナム人ラム・トゥエン・ティーンさん(Lâm Tuyền Tịnh?/Ngô Quốc Tịnh?)が1986年にラムドン省(tỉnh Lâm Đồng)のマー族(Ma)やコホー族(Cơ Ho/Kơ Ho/Kơho)などの伝説を聞き取りしたものです。それぞれおもしろかったのですが、特に
1 瓜を食べたりすると妊娠してしまい、子どもが英雄になる話
2 娘が村を守るために戦う女戦士の話
3 飼っている動物がどんどん大きくなっちゃう話
がおもしろかったです。
少数民族の小さな村の大変なところは、おそってくる強盗や他の民族と常に戦って、自分たちを守らなければならないところですが、だからこそ勇敢な戦士の伝説も残るわけですね。
「ランビアンの事蹟 ベトナム・中部少数民族の古伝承」
ラム・トゥエン・ティーン 本多守訳 てらいんく 2000年
この本を訳された本多守さんのページ
ベトナム民間文芸協会 ベトナム語
写真はWIKI 観光地Langbiang(ハリウッドですかこれ?)