結構おもしろい、戦うベトナムの女性の話「トー・ハウ」
「トー・ハウ Chị Tư Hậu」
著者:ブイ・ドック・アイ Bùi Đức Ái
●あらすじ
港町に住む少女トー・ハウの父母は沖仲仕と荷揚げ人夫をしていたが死んでしまう。彼女は祖母の後を継いで産婆になり、やさしい夫と出会い結婚し子どもを産む。
しかし独立戦争で、夫は戦死、彼女は誘われて、ベトミンの仕事をするようになる。その後子どもと共にハノイに行き、優秀な女工となって働く。1959
●コメント
同郷の作家が、結核で入院中のトー・ハウの話を聞いて語る形になっています。トー・ハウの夫や子どもへの細やかな愛情、先輩の女性との友情が描かれる一方、緊迫したお産や、作戦や敵から逃げる様子など、おもしろく引き込まれる小説です。
映画の原作にもなっています。
トー・ハウ ベトナムの若い母 トー・ハウ Chị Tư Hậu
(原題は病院で聞いた話 Một Chuyện Chép Ở Bệnh Viện)
出版社:新日本出版社 訳者:岡一太、星田淳 エスペラント語
トー・ハウ Chị Tư Hậuホームページ