戦前のハノイと日本人記者その2

その1に続いて、大屋久寿雄著、鳥居英晴編集の「戦争巡歴」(柘植書房新社)の話です。

スアン・ヴァン翁という当時大使館に勤めていた職員が
記者を中国の将軍に紹介して軍資金提供を求めます。
この頃ベトナム人は水面下で独立に向けて活動していたんですね。

でも記者はたった10ピアストルしか与えず、スアン・ヴァン翁に冷たく接します。
スアン・ヴァン翁は「はあぇ?」みたいな感じです。
この翁は、フランス政府が作ったハノイ住民委員会委員で
たしか、たった2人しかいない人望あるベトナム人委員なのに~~。
っていうか、ベトナム人の動きなんかあんまり関係ないのか?

それから同じくベトナム大使館に勤めていた外大卒のおもしろい
日本人書記官が中国国境で、中国側に捕まって、向こうで活動することになります。
捕まったのか、それとも、自分の意志で行ったのか?
その後どうなったのか、ぜひ知りたいです。