根拠のない期待で、戦争をしてはいけない

昭和15年、日本軍の一部が独断で突然中国側から国境を越えて
ベトナムに攻め込んだ中村正徳が書いた、「仏印進駐」(風土社 H16)を読みました。
はじめ中国国境で長い間苦しい思いをしている騎馬隊が
これではだめだ、向こう(ベトナム)を攻めれば何とかなると
仏領インドシナに攻め入る話です。
独断で侵攻を決めた中村明人中将は、
その後日本に呼び戻され、左遷されて閑職についたそうです。
戦死した葛尾中尉の中尉の「仏印進駐挺身隊記」というのもあります。
軍人同士お互いをほめたたえています。
きずながとても強かったんでしょうか。
しかし、それにしても、自分たちが3年間氷も食べたことがなくて
ベトナムを攻めれば何とかなるって、どうして思っちゃったんでしょうね??
「氷も食べられない」って、それって明らかに、兵站が絶対なってないし
調達がうまくいってないからですよ。簡単に供給ルート作れると思ったのか?
目の前においしそうなフォーがあると、奪えそうな気がしたんですかね~。